夏になると、老若男女を問わず、涼しげに素足を出してサンダルを履きたくなるものです。
でも、そんな足の爪が白くパカパカと浮いて剥がれていて、見た目が「あれ?」という状態だったら、素足になるのを躊躇してしまいますよね。
こんにちは。現場ネイリストのいわさきです。

爪と土台のお肉(爪床:そうしょう)が途中で離れて白くなってしまう症状を、専門用語で「爪甲剥離症(そうこうはくりしょう)」と呼びます。
手爪にみられることが多いです。これは、いわさきの手爪の爪甲剥離症。
左上部分が、爪下のお肉から離れて「剥離」した状態です。

こうして手爪にみられる事が多いのですが、実は足の爪になることも決して珍しくありません。
先に結論からお伝えします。足爪の爪甲剥離症に気づいたら、セルフケアで解決しようとせず、すぐに皮膚科さんを受診してください。
結論:足爪の爪甲剥離症「菌感染」の可能性があります。見極め方は「感染?うつったか?」
爪甲剥離症を引き起こす原因には、主に以下のようなものがあります。
- 外的要因:ぶつけた、きつい靴で圧迫された
- 身体の内側:内臓疾患
- その他:爪下の皮膚にある腫瘍、菌感染によるもの
上記のうち「外的要因」ですが、具体的には「どこかにぶつけた(外傷)」などが想定できますが、「爪を伸ばしっぱなしにした」も該当します。
要はね、なが~く伸びた足爪が、いっつも靴の中でひっかかる状態が続くと、足爪の先端から剥離したりします。
だから、足爪は「深爪はダメだけど、伸ばしっぱなしもダメ」なのです。
ジェルネイルを塗った足爪を長らく放置して、どこかにひっかけて、足爪が剥がれてしまったというお客様がご来店されたこともありました。
ですから、足爪の長さには、注意が必要なのです😓
そして、上記の爪甲剥離症を引き起こす原因の中で、最も警戒しなければならないのが「菌感染」です。
原因がただの乾燥やぶつけた記憶なら良いのですが、もし菌だった場合は放置すると、「爪甲剥離症が拡大していく可能性」があります。
これを見極めるための分かりやすい基準が、「剥離の症状が、別の指の爪にもうつってきたかどうか」です。
爪甲剥離症になった原因が、「ぶつけた場合」と「菌感染」の見分け方
何かを落としたりぶつけたりした外的要因の場合、隣の指の爪にまで剥離がうつることは絶対にありません。
また、内臓疾患が原因の場合も、人差し指の次に、1本飛ばして小指が剥離するなど、「隣り合った指に連続してうつる」という不自然な広がり方はしません。
(ちなみに、私の手爪の爪甲剥離症は、私自身の内臓疾患によるものです。今現在は、人差し指と小指が剥離しています。←隣り合ってない)
もし、「親指が白く浮いてきたと思ったら、隣の人差し指の爪まで同じように剥離してきた」という場合は、菌の感染を強く疑うべきサインになります。
そして足爪については、親指→人差し指もあるようですが、「両親指が剥離」ということもあるようです。

放置すると爪がボロボロになる?高齢者には治療が難しい「爪白癬」の現実
足の爪の剥離を引き起こす代表的な菌は、「カンジダ」や「白癬菌(はくせんきん)」です。
特に足の指は、靴の中で蒸れやすいため、白癬菌が非常にはびこりやすい絶好の場所になってしまいます。
また、不特定多数が裸足で床を歩く環境で、足に白癬菌がうつるという事もありますね。(気を付けないと!)
白癬菌が爪の中にまで侵入して感染した状態のことを、「爪白癬(爪水虫)」と呼びます。
これを放置して悪化させてしまうと、爪がどんどん分厚くカチカチになり(肥厚爪)、最終的には爪の組織自体がボロボロと崩れてきてしまう非常に深刻な症状に繋がります。

💊 高齢の方ほど、爪白癬の治療は早期発見が命になる理由
爪白癬の治療には、一般的に皮膚科さんで処方される塗り薬や飲み薬が使われます。
しかし、この「飲み薬(抗真菌薬)」の中には、内臓に強い負担がかかるものがあり、ご高齢の方にはお医者様の判断で処方できないケースもあります。
お身体の機能として、足の爪よりも生きるための「内臓」が当然優先されるため、高齢の方の足爪の白癬は、最悪の場合「治療ができず、放置せざるを得ない」という「後回し」にされる場合があります。
だからこそ、そうなる前の早めの皮膚科受診が本当に大切になります。
隠したいのは分かりますが、足爪の爪甲剥離症でフットジェルネイルは絶対にNG!
「ぶつけた記憶はないけれど、菌じゃないかもしれないし…」と思うかもしれません。
それでも、原因が何であれ、まずは一度皮膚科さんで「菌のチェック(顕微鏡検査)」をしてもらうのが一番安心です。
そして、爪が浮いている間は、絶対にフットジェルネイルをしないでください!
「見栄えが悪いから、ジェルネイルで隠してしまいたい」というお気持ちは痛いほど分かります。
しかし、上からジェルネイルを塗ってしまうと、自爪の状態が外から一切確認できない期間が何週間も続くことになります。
ジェルネイルをしてしまうと、爪の状態を観察しづらくなり、異変への気付きが遅れる可能性があります。また、剥離した部分は汚れや水分が入り込みやすく、状態を悪化させる要因になることもあります。
爪甲剥離症の原因が菌だった場合、ネイルサロンに行っても治りません。そして、ネイルサロンでは爪甲剥離症の原因を解明することはできません。
ともかく、まずは「皮膚科さん受診」なのです!
まとめ:足の爪に違和感を見つけたら、まずは皮膚科受診をしてみましょう。
足の爪のパカパカした剥離を見つけたときのポイントをまとめます。
- 隣の指に「うつるように広がってきた」なら、菌感染の疑い大。
- 悪化すると爪が崩れるリスクがあるため、早めに皮膚科で検査してもらう。
- 状態を悪化させないために、剥離中のフットジェルは絶対に我慢する。
検査の結果、もし菌がいなければ「ただ何かにぶつけただけ」と分かってホッとできますし、それだけでも病院に行く価値は十分にありますよ。
大切なあなたの足の健康を守るために、まずは優しく状態を見極めてあげてくださいね。
「剥離はしていないけれど、足の爪の切りすぎによるトラブルが気になっている……」という方は、こちらの「お風呂上がりの爪切りに潜む罠」の記事も合わせて参考にしてみてくださいね。


