久しぶりにジェルネイルをオフして、自爪を見たら「あれ!爪の一部が緑色になっている……!」
ご自分のひさしぶりの自爪を見たら緑色になっている。そんな衝撃的な指先を見たら驚かれると思います。

こんにちは。現場ネイリストのいわさきです。


今回は、ジェルネイルをしている人なら一度は聞いたことがある「グリーンネイル」のお話です。

「爪にカビが生えちゃったの?」
「これって家族や周りの人にうつる病気?」

そんな不安を抱えている方へ、グリーンネイルの本当の正体と、今すぐやるべき正しい対処法を分かりやすく解説しますね。


結論:カビではありません!正体はどこにでもいる「緑膿菌」という細菌

爪の表面が薄かったり濃かったり、怪しげな緑色に変色してしまうグリーンネイル。
これを「緑色のカビ」と勘違いしてしまうケースが非常に多いのですが、実はカビではありません。

正体は、「緑膿菌(りょくのうきん)」という、ごくありふれた細菌が作り出す色素(緑色の成分)です。
緑膿菌は、お家の浴室の排水口や洗面台、キッチンの流し台など、土や水まわりなど自然界の水回りにいつでもどこにでもいる「常在菌」の一種です。

緑膿菌は身近な環境にも存在する細菌です。グリーンネイルそのものが、通常の生活で人から人へうつるものというわけではありません。どうぞ安心してくださいね。


なぜなるの?ジェルネイルが浮いた時の「隙間のある密閉空間」が原因

どこにでもいる無害な菌が、なぜ爪の上でだけ大繁殖してしまうのでしょうか?
理由は、劣化したジェルネイルが浮くことで生まれる「パカパカしつつも、閉じられた隙間空間」にあります。

緑膿菌は、湿気がある場所が大好物な反面、カラカラに乾いた「乾燥」を激しく嫌う性質を持っています。
緑膿菌は湿った環境を好むため、爪とジェルの間などに水分が残りやすい状態は、増殖しやすい環境になると考えられます。
浮いたジェルの隙間に手洗いやお風呂の水が入り込むと、そこは菌にとって水分が逃げない「水分が残りやすい隙間(菌にとっては天国みたいな環境)」になってしまうのです。

お客様で何人か、グリーンネイルになりやすい方がいらっしゃいました。😿

生活環境をお伺いしてみると「ガーデニングが趣味」というのと「毎日、排水溝をゴリゴリ掃除している」という事でした。


はい、ガーデニングはとても良い趣味です🌸育っていく姿がなんとも愛らしく清々しいですよね。
毎日排水溝をがっつりお掃除されるなんて、なんてキレイ好き✨(私には無理😅)

でも、そういった生活環境の方は、より気を付けた方が良いんですね。何しろ、緑膿菌ってヤツは、お家の浴室の排水口や土の中にいつでもどこにでもいる「常在菌」なのですから・・・💥
このような環境には緑膿菌が存在するため、爪に水分が残る状況などと重なると注意が必要ですね。

👣 特に危険!フットジェルネイルのつけっぱなしは菌の温床になりやすい

手爪だけでなく、足の爪もグリーンネイルになります。


むしろ、靴や靴下を履く足の指先は、手よりも圧倒的に温度も湿度も高い過酷な環境です。
あと、足爪って、手爪ほど頻繁に眺めないんですよね。🔍
そのため、「冬の間、見えないからとフットジェルを何ヶ月もつけたまま放置する」といった行為は、グリーンネイルの危険性を爆発的に高めてしまいます。

足の爪も必ず定期的な付け替えを心がけてくださいね。私自身は、フットジェルの場合は5週間程度をひとつの目安にしています。
また、体調不良やストレスで体の抵抗力が落ちているときや、体内の菌のバランスが崩れているときも、この緑膿菌が繁殖しやすくなるので注意が必要です。

そもそもフットジェルネイルをつけっぱなしにすると、ぷっくり可愛かったジェルネイルが爪の先端の方に伸びていき、ものに引っ掛かりやすくなります。
何かにひっかかった足爪は、その圧に耐えられなくなり、爪が持っていかれることも。
ジェルネイルだけとれる事もありますし、爪が裂けてしまう事だってあります。

ですから、フットジェルネイルも「伸びきるまで放置」は、本当に危険⚠️なのです。

もしグリーンネイルを見つけたらどうする?お家での正しい3つの対処法

もしジェルをオフして緑色の部分を見つけてしまったら、悪化を防ぐために以下の3つを必ず守ってください。

  1. 新しいネイルで絶対に隠さない:緑色の上から「見栄えが悪いから」と新しいジェルやマニキュアを塗って蓋をするのは、菌にエサを与えて大繁殖させる一番危険な行為です。
  2. 清潔と乾燥を徹底する:手洗いやお風呂のあとは、タオルやドライヤーの冷風などで指先の水分を完全に拭き取り、患部をカラカラに乾燥させてください。
  3. 範囲が広い場合は「皮膚科」へ:緑色の変色が爪全体に広がっていたり、爪が浮いてペリペリ剥がれるような違和感がある場合は、自己判断せずにすぐに皮膚科さんを受診してください。

⚠️ 爪甲剥離症と合体型のグリーンネイル:爪の裏側が緑になる「剥離グリーン」にも注意

実は、ジェルが浮いた場所以外にも、爪が肉からパカパカ剥がれてしまう「爪甲剥離症(そうこうはくりしょう)」の内側の隙間で緑膿菌が育ってしまう、通称「剥離グリーン」という症状もあります。


この場合、背景にカンジダ感染や爪白癬(爪水虫)などの別の爪の病気が隠れている可能性が非常に高いです。
そのときは、ネイルの対策よりも病院での治療が100%優先されますので、まずは皮膚科さんを受診して正しい診断をつけてもらってくださいね。


まとめ:ジェルネイルの放置は禁物!浮いたら早めのオフが一番の予防

グリーンネイルのポイントをまとめます。

  1. 正体はカビではなく「緑膿菌」というありふれた細菌で、人にはうつらない。
  2. ジェルが浮いた隙間の「湿気を含んだ密閉空間」で一気に繁殖する。
  3. 見つけたら上から塗って隠さず、ネイルを外してひたすら乾燥させること。

「ジェルネイルがちょっと浮いているけれど、まだサロンに行くの面倒だし泳がせておこう」
というその数週間が、グリーンネイルを引き起こす一番の原因になります。
自爪を健やかに保ちながら長くジェルネイルを楽しむためにも、浮きを見つけたら早めにオフまたはジェルネイルの付け替えなどのメンテナンスをして、指先を労ってあげてくださいね。

「緑色にはなっていないけれど、ジェルをオフした後の爪のパサパサした乾燥が気になっている……」という方は、終わったあとの正しい保湿が命になります。
保湿用のオイルの種類や、保湿の順番についても、参考にしてみてくださいね。
ちなみに足爪の爪甲剥離症についてはこちら→「足爪が剥がれてきた?足爪の爪甲剥離症は、まず皮膚科さんを受診しましょう