前回の記事で「ぶっちゃけネイルオイルは何でも良い(付ける習慣が一番大事!)」と書かせていただきました、現場ネイリストのいわさきです。こんにちは。



「何でも良い」とは言いましたけれど、「そうは言っても、どうせやるなら早く成果を出したい!」「遠回りすることなく、自分の悩みをまっすぐに解決したい!」そう考えるのは当然ですよね。
お顔に付ける化粧水だって、ニキビやシミ(そうよ、美白よ!)、乾燥など、自分のお悩みに沿った成分のものを選んだりしますもんね。それの「ネイルオイル版」だと思ってください。

今回は、ネイルオイルの成分的なお話です。
色々調べたり、これも書いておきたい、、、としたら、ちょっと長くなってしまいました💦
途中で寝ても良いので、起きて、思い出したら、また読んでみてくださいませ。

さて。
まずは、自分の爪のトラブルにどの成分が合うのか、一目でわかる対照表を作ってみました。

爪のお悩み×おすすめ成分タイアップ表

爪のお悩みおすすめの主役級成分成分の主な役割
迷ったらコレ!万能選手ホホバ種子油人間の皮脂と同じ構造で、馴染み方抜群
爪が「縦割れ」する有機ケイ素(スギナエキス)爪の繊維の結合を内側から強くする
先端から「二枚爪」になるセラミド細胞同士の隙間を埋める「接着剤」
水仕事・洗い物が多いミネラルオイル(鉱物油)水をパキッと弾いて表面をガードする
生まれつき「薄い爪」有機硫黄爪の硬さを生み出す元をチャージ
ジェルをお休みしてペラペラ植物性スクワラン傷んだ爪にスーッと溶け込んで潤す
年齢による「縦筋」・ガタガタアボカド油 / アルガンオイル硬くなった爪回りの皮膚をふっくらほぐす

どうですか?自分の爪に合いそうな成分、見つかりましたか?
ここからは、なぜその成分が良いのか、そしてよく聞く「鉱物油」と「植物油」の本当の違いについて、がっつり💥そして優しく♡解説していきますね。

性質が違う!「鉱物油(ミネラルオイル)」と「植物油」はここが決定的に違うのです

成分表を見る前に、まずはベースとなるオイルの「性質の違い」を知っておきましょう。「植物油が最高!鉱物油は石油由来だからダメ!」なんていうのを見かけますが、そうじゃないんです。あのね。単純に「用途が違う」んです。

この2つの決定的な差は、ズバリ「爪の内部にまで染み込んで潤すか、表面だけでピタッと留まって守るか」という【分子の大きささと性質の差】です。

① 植物油(ホホバ・スクワラン・アボカドオイルなど)

  • 特徴:プロ用や高級オイルに多く含まれる。
  • 浸透力:人間の皮脂や爪のケラチンと構造が非常に似ているため、分子がとても小さく、硬い爪の繊維の奥深くにまでスーッと染み込んでいく性質を持っています。
  • 役割(攻めの保湿):爪そのものを内側からふっくらと柔軟にし、乾燥でパサパサになった爪質を根本から「育てる・変える」力があります。

ちなみに、個人的にはマカダミアナッツオイルもおススメしています。人間の皮脂にとても近い成分構成をしているため肌なじみがよく、「ヴァニシングオイル(消えるオイル)」と呼ばれるほど角質層までスッと浸透して乾燥を防いでくれます。
(ちょっと香りが素朴な感じなので、好みはあるかもしれませんが。買ってしまって、手爪に付けるのはウーン(゜-゜)ってなってしまった場合には、お風呂上りに膝下🐾と肘とかに付けると良いですよ!きっと!)

 ② 鉱物油(ミネラルオイル)

  • 特徴:プチプラ(ドラッグストアの安いオイル)やリップ、ワセリンなどに多く含まれる、石油を精製したオイル。
  • バリア力:分子が非常に大きく、爪の内部には絶対に染み込んでいきません。その代わり、爪の表面に1枚の頑丈な「油のサランラップ」を貼ったように、その場に留まる性質があります。
  • 役割(守りの保湿):内側を潤す力はありませんが、外からの刺激(水や洗剤)をパキッと弾いて、今ある水分を絶対に外に逃がさない「シールド(盾)」としての力は最強クラスです。

お肌にトラブル(アトピーなど)を抱える方が、外的刺激を受けないようにワセリンを塗ることがありますよね。それと同じで、鉱物油は「強力なバリア」のためにあるのです。

【お悩み別】あなたの爪トラブルをピンポイントで狙い撃ちする主役級成分たち

基本の違いが分かったところで、お待ちかね!!お悩み別の成分です💡。

迷ったらこれ!キング・オブ・万能【ホホバ種子油

お顔の化粧水でも「これ使っときゃ間違いない!」というオールマイティなものがありますよね。ネイルオイルの場合、このオールマイティ君が「ホホバ種子油」です。
理由は、先ほども触れた通り「人間の皮脂」とまったく同じ構造だから。馴染み方が桁違いで、どんなお悩みに対しても80点以上の合格点を叩き出してくれる万能選手です。

① 爪が「縦割れ」してしまう人 ➔ 【有機ケイ素(スギナエキス)

爪の先端がいつも同じところでパカッと縦に裂けてしまう…という方は、爪の繊維の結びつき自体が弱っているサイン。爪の結合を内側から強固にサポートしてくれる有機ケイ素が入ったものを選んで、繊維を補強してあげましょう。

②「二枚爪」になって先端が剥がれる人 ➔ 【セラミド

世間でよく聞くこの「セラミド」とは、肌の角質層にある「細胞間脂質」の主成分で、爪の細胞(角化細胞)の隙間を埋めている、いわば細胞同士を繋ぎ止める「セメント(接着剤)」です。
この隙間が開いてしまうと、セメントがパサパサになって崩れるように、爪の層がペリペリ剥がれて二枚爪や欠け爪を引き起こします。だからセラミドを補給して、水分を内側にギュッと抱きかかえさせることが結構大事なのです。

実は、先ほどの万能ホホバオイルは、このセラミドが抱え込んだ水分を上からピタッと完全に密閉し、日中のエアコンや空気の乾燥から1日中爪を守り抜いてくれます。セラミドとホホバは、相性ばっちりな最高のコンビ、(相棒!)なんですよ。

③ よく水仕事・洗い物をする人 ➔ 【ミネラルオイル(鉱物油)

洗剤や水は、指先のオイルを一瞬で奪い去っていきます。ええ、もう残酷なまでに。仕事や家事でやらざるを得ない、でも爪周りを保護したいというお悩みの方は、あえて高級な植物油ではなく、プチプラに多い「ミネラルオイル(鉱物油)」が強い味方になります。水仕事の前に塗ることで、水を弾く強力なラップ(バリア)として爪を守ってくれます。
あと、食器洗いの時には手袋を使ってくださいね。

④ 生まれつき「薄い爪」を厚く・強くしたい人 ➔ 【有機硫黄

「生まれつき爪がペラペラで柔らかい…」という方。実は、爪の硬さを生み出す「硫黄分」が体質的に少ないのが原因かもしれません。ちょっと特殊なお話になりますが、爪の繊維を強く結びつけるには硫黄が絶対に必要です。ただのオイルで誤魔化すのではなく、爪の芯までこの栄養を届けてくれる「有機硫黄」入りのケアを意識してみてくださいね。
(※とあるジェルの研究をしている先生に聞きました!!実はこの硫黄を爪の奥まで届けるための凄すぎる『浸透技術』には、特定の製薬メーカーしか持っていない特許の秘密があるらしいのです・・!…このマニアックな裏話はまたの機会に!オホホ…)

⑤ ジェルをお休みして爪がペラペラな人 ➔ 【植物性スクワラン

ジェルネイルをずっと続けていて、オフした後に爪が薄く傷んでしまった方には、植物性スクワランがおすすめ。人間の皮脂膜にも含まれる成分なので、傷んでバリア機能が落ちた爪にもストレスなくスーッと溶け込んで優しく潤してくれます。

⑥ 年齢とともに爪に「縦筋」やガタガタが増えた人 ➔ 【アボカド油 / アルガンオイル

爪の縦筋は、手肌でいう「シワ」のようなものです。年齢とともに爪の水分タンクが空っぽになり、カチカチに硬くなった爪の生え際(甘皮付近)を柔らかくほぐす必要があります。アボカド油やアルガンオイルは、硬くなった皮膚をふっくらと柔らかく耕してくれる、エイジングケアの特効薬です。

そういったわけで、ネイルオイルと共にお悩み別に「セラミド(水分)」を意識してみるのも大アリなのですが、複数種類の保湿剤を使うようになったときには「付ける順番」が命になってきます。

【プロの裏技】爪の保湿、付ける順番=浸透の順番も重要です

これについては語ると長くなってしまうので、別記事で【爪の保湿の順番の話】としてガッツリまとめる予定です!効果を120%引き出したい方は、ぜひ合わせて読んでみてくださいね。

まとめ:自分の悩みに合った「成分の処方箋」で、最速で美爪になろう!

今回はざっくりと、爪のお悩み別にネイルオイルのおススメ成分をまとめてみました。

それぞれをさらに深掘りしたい所ではありますが、読むのに1週間かかっても最初の方とか忘れてしまうと思うので(笑)、今回はシンプルに「ネイルオイルを買うときには、成分表のこのあたりを探してみてね」という所でまとめました。

ただ、一番初めに書きましたが、お顔の化粧水でも「シンプルな成分構造が好き」とか「よさげな成分が豊富に入ってる方が効く気がする!」みたいに、人それぞれ好みがあると思います。

前回の記事にも書きましたが、香りでテンションが上がったり、テクスチャが好きだったり、最終的にはあなたが一番「塗っていて楽しい!」と思えるお好みのネイルオイルを探して、ネイルオイルで爪を保湿することを楽しく習慣化してもらえたらそれが一番の正義です!


おまけのネイリストアドバイス

ネイルオイルは、結構頻度多めに付けてくださいね〜。
爪先につけたとしても、それを指の付け根の方までしっかり伸ばして、温めるようにスリスリとマッサージしながら塗り込むのが、血行も良くなって、優雅な心持ちになれて一番おすすめです!