「夏休みだし、お祭りもあるから、子どもがジェルネイルをしてみたいって言うの。」
せっかくのお休み期間に、おしゃれを楽しみたいお子様の気持ち、そして親御さんの想いはとてもよく分かります。


こんにちは。現場ネイリストのいわさきです。


結論から、現場ネイリスト個人の気持ちをストレートに表明いたしますね。

小学生くらいのお子様へのジェルネイルは、たとえ「夏休み限定」であっても、基本的にはおススメしません。

「可愛いんだから少しくらい良いじゃない」と思うかもしれません。
しかし、大人の爪とは決定的に違う子どもの爪の構造と、そこから派生するリスクを知ってほしいかな、と思います。


理由①:子どもの爪は「薄くてフニャフニャ」だから、下手に爪を触ってしまうと一生モノの傷を作る可能性があります

子どもの爪は、大人の爪に比べて水分量が非常に多く、圧倒的に薄くてデリケートです。


前回の記事「ルヌーラの真実」でも触れましたが、爪の根元にはこれから新しい爪を作る大切な「爪母(そうぼ:爪の工場)」があります。



子どもの爪母はまだ未発達なため、ジェルの前処理(甘皮ケア)でメタルプッシャーで下手に押しただけでも、ダメージを受けてしまいます。


そこで受けたダメージは、子供特有の新陳代謝の働きですぐ治るかもしれないし、もしかして重篤な打撃をくらってしまったら一生治らないかもしれません。その位デリケート。

また、爪の表面を削る作業(サンディング)や、ジェルネイルを塗る前の爪の表面の凸凹を取るためのバフがけも、ただでさえ薄い子どもの爪をさらにペラペラにしてしまう可能性があります。

それとね、子どもは大人ほど手加減をして手先を使いません。お子さんは「エレガントな仕草✨」なんて目指しませんよね💦
(実は、爪を大事にするためには、爪を道具にしないで、手先の仕草をエレガントに、優雅にすると良いですよ、という教えがあります✨)

もしジェルネイルで硬くした爪をどこかに激しく引っ掛けて、爪がベリッと剥がれてしまったら大変。また爪の表面をもってかれて、爪が薄くなってしまいますよ。😱

実際、若い頃の怪我で爪母を傷つけてしまい、大人になってからも「ずっと変形したガタガタの爪しか生えてこない」と深く悩んでいるお客様って、たくさんいらっしゃいます。
爪っていつも見える所だから、すっごく気になるものです。それがずっと治らない。
「ちょっとやりたいから」という安易な気持ちで、一生治らない傷を作るリスクを背負うのは割に合わない、と、私は考えます。


理由②:大人と同じようにジェルネイルを塗っても、子どもの爪は薄くて柔らかいから、ジェルネイルがすぐ剥がれる可能性があります

「子どもの爪は薄い」ということは、それだけ自爪が「しなる」ということです。
しなる、という事は、土台の爪がふにゃふにゃと動く割に、上にのっているジェルネイルはがっちり硬く、ジェルネイルが爪につかまっていられない状況が生まれます。

さらに子どもの爪は水分が多くて乾燥しやすいです。


ジェルネイルの持ちの悪さの原因に、「乾燥」もあるため、すぐにペリッと浮きやすくなる原因のダブルパンチなのです。
そして、浮いたジェルを子どもが手で無理やり剥がしてしまうと、ただでさえ薄い自爪の表面が一緒にゴッソリと持っていかれ、爪がさらに薄くボロボロになるという最悪のダメージに繋がりかねません。


理由③:マニキュアやジェルネイルを落とす時に使用する「アセトン(除光液)」により、乳幼児がアセトン中毒や意識障害、過去には死亡事故に至った事例が報告されています。

ジェルネイルをオフする(溶かして落とす)時に必ず使用する強力な溶剤「アセトン」で、以前お子さんの事故があったのは、ネイリストの中では有名な話です。


これは、母親が室内でマニキュア落とし(除光液)を約15分間使用した際、換気をしなかったために、同じ部屋の床に寝かせていた生後2ヶ月の乳児が重度のアセトン中毒になり、嘔吐や意識障害(ぐったりして12時間以上起きない)を起こして緊急入院したという事例です。

Injury Alert(傷害注意速報)Follow-up 報告 No. 2
日本小児科学会こどもの生活環境改善委員会

お家で子どもにジェルを塗るということは、いつか必ずこの危険なアセトンを使って、子どもの至近距離で落とす作業が発生するということです。
このリスクを考えても、家庭でのジェルネイルをする際には注意を払って行うべきです。

(「ピールオフなら安全?」については別記事で詳しく解説します。)

オフをする溶剤「アセトン」はプラスチックを溶かしてしまう強力な薬品です。
そして、ジェルネイルにも少なからず刺激性物質は含まれています。(だからジェルアレルギーが発生する)。
仕方がないのです、そういう化学製品なのですから。
だからもしも、ジェルネイルをする場合には、そのリスクは重々理解して、承知してからやるべきかと思います。

お子さんにそれを理解しろというのは無理な話だと思いますので、お子さんにジェルネイルをさせるべきかどうかは、大人がリスクを知った上で考えるべき範疇かと私は思います。


まとめ:夏休みの子どもネイルは「安全性の高いもの」で楽しもう!

子どものお肌に大人の強い化粧水を塗らないのと同じで、爪にも年齢に合わせた正しい選択が必要です。
もし夏休みにお子様がネイルを楽しみたいと言った時は、できればジェルネイルではなく以下の安全なアイテムで、イベントの日だけ100%楽しむのがおすすめです。

  • 1日で落とせる水性ネイル・マニキュア(お湯や除光液なしでペリッと剥がせる!)
  • キッズ用の可愛いネイルチップ(つけ爪)
  • 貼るだけのネイルシール

お子さんの大切な爪の工場を守りながら、安全に夏のオシャレをプロデュースしてあげてくださいね。


「お子さんの爪がもともと薄くて、割れやすいのが気になっている……」という親御様は、基本の食事(栄養素)をちゃんと摂ることと、負担にならないような爪補強剤もおすすめです。

おススメの水性ネイルがこちら。

水性ネイル 爪 保護 子供 透明 ベースコート トップコート

お子様にも使える、爪補強コート。
1日でいなくなっちゃう感じなので、恐らくオフしないで、塗り重ねて良い感じ。ツーンとする匂いもなく、使い勝手が良いと個人的に思っていて、おススメです。

また、「足の深爪は子供の運動能力の低下や、将来の歩き方の機能不全にまで繋がってしまうリスク」や「子どもの「深爪」がもたらす、手先の不器用さのリスク」も合わせて読んでいただけたらと思います。

お子様に合った「爪カワイイ💛」でテンションを上げてもらえると嬉しいです。☺